用土検証の第二弾です。
ホームセンターで販売されていたミニシェフレラ(カポック)たちを実験体に。
ぜひ前回の記事もご一読ください。
検証開始の8月19日から、2ヶ月ちょっと経過したカポックたち
今回は用土ごとの成長記録を追っていきましょう。
育成環境と水やりや肥料・活力剤の頻度などについてもまとめていきます。
2ヶ月ダイジェスト
以下、並び順は左から
[無機質|有機質|自家製|ベラボン]となります。
2025年8月19日(検証開始)

90プレステラ(約3号相当)にしっかり収まっており、ミニ観葉って感じです。
2025年9月8日

どの鉢もあまり目立った成長が無い1ヶ月間でした。
2025年10月10日

急に成長スイッチが入り、全株が爆伸び。
2025年10月26日

10月下旬に入り、外気温が20度を下回るような時期になりましたが
室内はなんとか20度以上を保てている状態。
10月10日から2週間でさらに株元はガッチリ、上方向の伸びも止まらず順調な成長です。
用土ごとの成長の違い
二ヶ月経った時点で用土ごとの成長差がかなり出てきました。
株全体、根の状態
用土ごとに見ていきましょう。
PROTOLEAF 室内向け観葉・多肉の土(無機質)




非常に安定した成長。
早くもなく、遅くもなく。
全用土の中で一番バランスの良い生育かなと思います。

表土から飛び出す根(気根かな?)

脱走する根はあまり無いですね。
PROTOLEAF 観葉植物の土 (有機質)




背丈の伸びは全株トップ。
そして株元から飛び出す気根もトップ。
かなりグロテスクな状態のため苦手な方はスルー推奨。
集合体のため閲覧注意(クリックで開く)


だいぶキモいことになってますが、気根を伸ばそうとしている様子
“健康度”の観点からは良い状態だと思います。

鉢底で根がローリングしていそう
自家製培養土(無機質)




購入当初から樹形が若干いびつ。
加えてサイズも小さめの株を自家製用土に植えていました。
配合は#1を参照ください。

上方向への成長は他に劣るものの、全体の根量は抜群でガッチリしている感じ。

プロトリーフの無機質用土と同じく
鉢底まで根が到達してますが、鉢全体に満遍なく根が行き渡っていそうな様子。
ベラボンプレミアム




上方向への伸びは有機質用土に負けず劣らずの成長っぷり。
根の総量、ガッチリさは他の用土に劣るものの生育が悪いわけではない。
一種類の資材、そして清潔(土じゃない)という点で
この「ベラボンプレミアム」
室内育成には非常にオススメできる


ベラボンも有機質同様、用土自体がかなり柔らかく隙間も多いので根を伸ばしやすい環境です。
が有機質用土ほど鉢底に溜まっている様子は無い
育成環境

水やり
2日に1回。葉水は毎日。
普通は用土によって乾き具合がかなり変わりますが
まだミニサイズであること & 24時間サーキュレーターを回しているので
2日で全鉢ほぼ乾き切っている状態です。
来春には「プレステラ105」もしくは「4~5号の素焼き鉢」へ植え替え予定ですが
そのサイズになると鉢ごとに調整が必要かもしれないですね。
肥料・活力剤
肥料:“ハイポネックス原液”と“微粉ハイポネックス”を7日〜10日サイクルで交互に
活力剤:“リキダス”と“X energy”を同じく7日〜10日サイクルで交互に
光
写真通り、BRIMのLEDパネルライト(PANEL A)を一日約16時間照射
これ以上背丈が伸びると光源との位置が近すぎて葉焼けを起こしそうなので
今シーズンはこの程度で成長が止まって欲しくもあります。
風
24時間サーキュレーターで送風(微弱風)
暫定評価
茎・葉(上方向)の成長
- PROTOLEAF 観葉植物の土 (有機質)
- ベラボンプレミアム
- PROTOLEAF 室内向け観葉・多肉の土(無機質)
- 自家製培養土(無機質)
根の成長(がっちり度)
- 自家製培養土(無機質)
- PROTOLEAF 室内向け観葉・多肉の土(無機質)
- PROTOLEAF 観葉植物の土 (有機質)
- ベラボンプレミアム
・早く大きく育てたい
→PROTOLEAF 観葉植物の土 (有機質)
※虫発生のリスクは高まります。
・ガッチリ強く育てたい
→PROTOLEAF 室内向け観葉・多肉の土 (無機質)
・土が嫌
→ベラボンプレミアム
成長スピードが圧倒的な有機質用土ですが、根のストレス耐性が弱くなりがちです。
(土が柔らかいため根にとってストレスがかかりにくい状態)
つまり冬の寒さ、夏の暑さに比較的弱くなりやすいです。
カポック自体がとても頑強な植物なので問題なさそうですが
寒さ・暑さに弱い品種を育てる場合、温度管理が難しそうであれば無機質用土をオススメします。
つづく。


