こんにちは
今回はマメ科の”ナギ”を迎え入れましたので特徴を洗い出して育成環境を考えつつ
植え替えをしていきたいと思います
京都近辺の園芸店やDAISOなどではあまり見かけたことは無かったので衝動買い
購入直後の様子

お値段300円
よく見かけるテーブルヤシとミリオンバンブーを足したような見た目
お盆明けで一気に入荷したのか、ナギ以外にもモンステラやアルテシマなど
なかなか並ばない品種も見受けられた
ナギの特徴
ナギの特徴、他の植物と異なる部分をひたすら調べて育成環境を考えていきましょう
1. 根
- ナギ:
- 細くて繊細な根が多く、直根性も強い。
- 移植や鉢替えに弱く、根を切るとダメージが大きい。
- 過湿に非常に弱く、通気性重視の土が必須。
- 一般的な観葉植物:
- フィカスやポトスなどは根が太めで丈夫。根詰まりや多少のカットにも耐えやすい。
2. 葉
- ナギ:
- 厚くて固い革質の葉。針葉樹に近い質感で、水分の蒸散がかなり抑えられる。
- 長楕円で互生、風にも強く散りにくい。
- 切っても葉脈に沿ってスパッと裂ける特徴(神社で「縁が切れにくい縁起木」とされる由来)。
- 一般的な観葉植物:
- 柔らかく広い葉が多く、蒸散が多いので水をよく吸う。
3. 好む土壌
- ナギ:
- 酸性〜弱酸性の土壌を好む(鹿沼土や日向土と相性良し)。
- 有機質の多いジメッとした土は苦手。
- 山地や痩せ地でも生きるが成長は遅い。
- 一般的な観葉植物:
- 腐葉土やバーク堆肥を含む弱酸性〜中性土壌が好み。
- 水もちもある程度必要。
4. 成長速度
- ナギ:
- 成長が非常に遅い。1年で数センチしか伸びないことも珍しくない。
- 大鉢仕立てや樹形づくりには時間がかかる。
- 一般的な観葉植物:
- モンステラやポトスは爆伸び、フィカス系も環境が合えば比較的早い。
5. 耐性・環境適応
- ナギ:
- 耐陰性は「そこそこ」あるが、極端な暗所では徒長しやすい。
- 耐寒性は強め(0℃近くも耐える) →屋外で地植えされる。
- 乾燥には強いが、蒸れや根腐れに弱い。
- 一般的な観葉植物:
- 寒さに弱い(多くは10℃以下でダメージ)。
- 過湿にもある程度強い種類が多い。
6. その他の特性
- ナギ:
- 実生から育てるのは難しい(発芽に時間がかかり、根もデリケート)。
- 「神木」とされ、神社の境内によくある。葉が裂けにくいことから「縁結び」の象徴。
- 観葉植物としては珍しい針葉樹的な性格をもつ広葉樹。
- 一般的な観葉植物:
- 葉の美しさやインテリア性を重視される。宗教的な意味合いはほぼない。
✅ まとめると、ナギは 「根が繊細で成長が遅い、乾燥に強いけど過湿に弱い、酸性土を好む縁起木」 という、普通の観葉植物とはかなり違ったクセを持つ植物です。
インテリアグリーンというより、盆栽や神木的にじっくり育てるタイプですね。
育成方法を決める
上記の特徴を意識しつつ土・鉢・置き場所を決めます
使用する用土
- 根が細く繊細
- 酸性~弱酸性を好む
- 乾燥に強く過湿に弱い
以上を踏まえてブレンドしていきます

配合:[赤玉土4、鹿沼土3、日向土2、ゼオライト0.5、竹炭0.5]
赤玉土で骨格をつくり
鹿沼土で酸性補強と排水性
日向土でさらに排水性をアップ
ゼオライトを少量混ぜ込み保肥力の強化
竹炭でph調整と通気性・抗菌性(殺菌効果)
正直、竹炭に関してはおまじない程度です
竹炭の主な効果として「微生物の活性化」というものがありますが
そもそも無機質オンリーの配合なので、活性化する微生物の量がそもそも少ない
(植物の根は有機質だし、無機質の土にも全くいない訳ではない)

ここにマグァンプKを規定量混ぜ込みます
使用する鉢

通気性・排水性の高い素焼き鉢をチョイス
強度や耐久性は駄温鉢やプラ鉢に劣るものの、室内管理のため問題なし

鉢底ネットをして鉢底石で日向土を1-2cm程度敷き詰める
置き場所

日陰で1週間程度の養生後、東向きの窓際で午前中の間のみ直射日光が当たる状況で育成していく
植え替え
根が繊細で植え替えに弱いので慎重にポットから抜いていく

根が回っている様子は無し
根は切らず、ある程度の土だけ落としていく

想像以上に根が細く弱々しい
そして横に広がるタイプではなく下に真っ直ぐ伸びるタイプで
ポットに入っている状態だとわからなかったが鉢は広さよりも深さが必要な感じ
植え替え後

なんとか根を全て植えることができたが
ウォータースペースはあまり作ることができなかった
この植物はラン鉢のような深型のテラコッタが相性良さそう
過湿を嫌うため、水やりの頻度に注意しつつ
適度な肥料・活力剤を与えながら育成していきたいと思います。